NaikaQuest

記事一覧試験対策・勉強法

総合内科専門医試験の勉強法は何から始める?進め方を整理

総合内科専門医試験とは、内科の幅広い分野を横断して問われる認定試験です。すでに臨床経験を 積んだ医師が、専門外の領域も含めて改めて知識を整理し直す必要がある点に特徴があります。 「勉強法を調べると教材も方法も多すぎて、何から手をつければいいか分からない」——この記事は、 そんな段階の医師に向けて、勉強の順番・時期・教材の使い分け・直前期の優先順位を、総合内科 専門医の視点で簡潔に整理します。

勉強は何から始める?

最初にやるべきは「教科書を読むこと」ではなく「問題を解いて弱点を知ること」です。

総合内科専門医試験・内科専門医試験は出題範囲が広く、全範囲を完璧に復習してから演習に 入ろうとすると、いつまでも演習段階に進めません。まず問題を解き、自分がどの分野・どの 問われ方で失点するかを把握してから、そこに時間を寄せるのが現実的です。読むより先に解く。 解いて、間違えて、戻る。この順番が一番始めやすい進め方です。

勉強はいつから始めるべき?

理想は試験の3〜4か月前、遅くとも2か月前からは問題演習を開始したい。忙しい医師は早期に本腰を入れにくいため、確保できる期間に応じて方針を変えます。

  • 4か月以上ある

    最初の1か月で全体像、2〜3か月目で問題演習、最後の1か月で苦手分野と直前知識。専門外領域を少し丁寧に復習する余裕があります。

  • 2〜3か月

    最も現実的なパターン。最初から問題演習中心にし、わからない箇所だけ教材に戻る。得意分野は深追いしない。

  • 1か月

    取捨選択が必要。通読型の勉強は優先度を下げ、問題演習+間違えたテーマだけ復習に絞ります。

必要な勉強時間は、「研修中にどれだけ自分の専門領域以外を経験し、その知識がどれくらい 残っているか」で大きく変わります。内科の全領域をしっかり研修して知識が残っている先生なら、 1か月でも間に合うことがあります。一方で、研修が手薄だった分野があればその分野の集中学習が 必要ですし、研修から時間が経っていると診断基準やガイドラインが変わっているため、知識の アップデートに時間を取られます。だから「何時間やればいい」という一律の目安より、自分の 弱い分野と知識の鮮度を問題集などを見て逆算するのが現実的です。

時期ごとにやるべきことをさらに詳しく知りたい方は、別記事「総合内科専門医試験の勉強はいつから始める?時期別にやるべきこと」で月ごとに整理しています。

内科専門医試験と総合内科専門医試験で勉強法は違う?

勉強法は基本的に同じです。総合内科専門医試験のほうが出てくる疾患の範囲が少し広い、という違いがあります。

どちらも内科全般から幅広く問われ、勉強の進め方そのものは共通しています。違いとしては、 総合内科専門医試験のほうが扱われる疾患の範囲がやや広めです。いずれにせよ自分の専門分野 だけで点を取る試験ではなく、普段あまり診ない疾患や復習が滞っている分野をどれだけ効率よく 拾えるかが鍵になります。受験者の背景はさまざまですが、「専門外をどう埋めるか」が共通の 課題になる点は変わりません。

教材はどう選ぶ?

教材は数を集めるより「役割を分ける」ことが大切です。調べると教材は多く見えますが、目的別に3つの役割に整理すると迷いにくくなります。

  1. 1

    全体像をつかむ・傾向を知る

    まず試験範囲の地図を得て、自分の弱点を確認する。公式の過去問題集などで出題の傾向をつかむのがこの役割です。最初の正答率は低くて構いません(弱点発見が目的)。

  2. 2

    問題演習で量をこなす

    最も重要。知識として知っていても選択肢になると迷う、似た疾患の鑑別で間違える、というミスは解かないと見えません。網羅的な問題演習やセルフトレーニング問題など、手を動かす教材が中心になります。

  3. 3

    辞書として戻る

    内科系の参考書やガイドラインは最初から通読せず、間違えたときに周辺知識を確認する辞書として使う。

「これ1つだけで十分」という万能の教材は見当たらず、知識の網羅と試験傾向への対応の両方を、 役割の違う教材で補い合うのが共通したやり方です。解く→必要な箇所だけ戻る→戻った知識を 問題で確認する、という循環を作れるかが勉強のしやすさを左右します。

具体的にどの種類の教材を どう組み合わせるかは、別記事「内科専門医試験・総合内科専門医試験の教材はどう選ぶ?」で詳しく整理しています。

おすすめの勉強の順番は?

まず公式の過去問題集を1周して出題のされ方と苦手分野を把握し、次に問題集でよく出る疾患・特に苦手分野を詰めるのがおすすめの順番です。具体的な流れはこうです。

  1. 1

    公式の過去問題集を1周する

    問題の出し方(聞かれ方)の傾向と、自分の苦手分野をつかむのが目的。正答率が低くても気にしません(弱点発見が目的)。

  2. 2

    問題集でさらに出やすい疾患を詰める

    よく出る疾患、特に苦手分野を中心に演習します。

  3. 3

    ノートまとめは時間があるときだけ

    全分野のノートを作るのは範囲が広く、日々の業務をこなしながらだとかなり大変です。手を広げすぎず、苦手分野に絞るのが現実的です。

注意したいのは、教材は多くありますが手を出しすぎると消化しきれないことです。どの教材も 「よく出る疾患+次に出そうな疾患」を扱っていますが、「次に出そうな疾患」は教材ごとに差が あり、当たるかどうかは読めません。あれもこれもと足すと、勉強範囲だけが無駄に広がって しまいます。また、同じ疾患でも診断・検査・治療・禁忌・合併症・鑑別と問われ方が変わるため、 同じ論点を別の角度から練習できると定着します。どの分野から手を付け、苦手分野にどう時間を配分するかは、別記事「どの分野から手を付ける?分野別の優先順位の考え方」で整理しています。

忙しくて勉強が続かないときは?

勉強量は「毎日何時間」より「毎日何問」で管理すると続きやすくなります。

病棟や外来、当直明けで予定どおりに時間が取れないのが医師の勉強の難しさです。時間ではなく 問題数を軸にすると進捗が見えやすくなります(例:平日10問・忙しい日5問・休日40問・当直明けは 復習だけ)。仮に毎日20問を続ければ、1か月で約600問、2か月で約1200問になります。

続けるうえでもう一つ大切なのが、問題を探す手間を減らすことです。今日どの分野を解くか、 あと何問か、間違えた問題をいつ復習するか——こうした小さな判断が毎回必要だと、忙しい日は それだけで止まってしまいます。スマホですぐ開けて、苦手分野を選べて、間違えたテーマに戻れる 導線があるだけで、勉強は始めやすくなります。

直前期は何を優先する?

直前期に最も価値があるのは「新しい教材」より「これまで間違えた問題」です。不安から教材を増やしたくなりますが、直前期に増やすと消化不良になりがち。次の3つに 絞るのがおすすめです。

  • 間違えた問題の再演習
  • 苦手分野の短期復習
  • 暗記系・基準系・禁忌系の最終確認

この時期は知識を広げるより、取れる問題を落とさないことが大切です。あわせて、本番は長時間 集中する体力も要るため、直前期にまとまった問題数を解いて「迷った問題に印をつけて進む」 「難問に時間を使いすぎない」といった試験の進め方も練習しておくと安心です。直前期の残り時間の使い方は、別記事「直前期は何をやる?残り時間の使い方」でさらに具体的に整理しています。

NaikaQuest はこの勉強法のどこを支える?

NaikaQuest は、既存教材で学んだ知識を「毎日少しずつ問題演習で確かめる」部分を支える AI ツールです。ここまで整理した勉強法の核心は「問題演習を中心に、弱点を見つけて潰し、 同じ論点を別角度から反復する」こと。過去問や問題集・イヤーノート・動画講義を置き換える ものではなく、それらで学んだ知識を、AI が作るオリジナルの5択症例問題で別角度から反復 できるようにします。スキマ時間に開いて、苦手分野を選び、間違えたテーマに戻ってこられる—— そういう「毎日問題演習に戻ってこられる場所」を目指しています。

NaikaQuest を見てみる

無料で1日3問・カード不要

ほかの記事は記事一覧からご覧いただけます。

よくある質問

総合内科専門医試験は何から勉強を始めればいいですか?

まず問題を解いて、自分がどの分野・どの問われ方で失点するかを把握することから始めるのが現実的です。教科書の通読から入ると範囲が広く演習段階に進みにくいため、解いて弱点を見つけてから時間配分を決めます。

勉強はいつから始めるべきですか?

理想は3〜4か月前ですが、2か月前からでも問題演習中心に絞れば対策できます。期間が短いほど通読型の勉強の優先度を下げ、間違えたテーマの復習に絞ります。

教材はたくさん買ったほうがいいですか?

数を増やすより、役割を分けるほうが効果的です。全体像をつかむ教材・問題演習の教材・辞書として戻る教材の3つに整理し、問題演習を中心に行き来します。

過去問だけで足りますか?

公式の過去問題集は公開されている問題数が少なく、全疾患を網羅できているわけではありません。1周目で9割くらい取れていれば仕上がりに近いですが、そうでなければプラスアルファの勉強が必要です。過去問は出題傾向をつかむうえで欠かせませんが、それだけで十分な演習量を確保するのは難しいのが実情です。詳しくは別記事「総合内科専門医試験は過去問だけで足りる?」で整理しています。

忙しくて勉強時間が取れません。どう続ければいいですか?

「毎日何時間」ではなく「毎日何問」で管理すると続きやすくなります。問題を探す手間を減らし、スキマ時間に少しずつ解ける導線を作ることが継続につながります。

直前期は何をすればいいですか?

新しい教材を増やすより、これまで間違えた問題の再演習・苦手分野の短期復習・暗記系の最終確認に絞るのがおすすめです。あわせて長時間解く練習で本番の集中力も準備します。

得意分野と苦手分野、どちらを優先すべきですか?

苦手分野を優先し、なくしておくのが必須です。苦手分野の点数が足切りラインを下回ると、他の分野でどれだけ高得点でも不合格になる可能性があります。得意分野を伸ばすより、苦手分野の取りこぼしをなくすほうが安全です。

この記事を書いた人

総合内科専門医

総合内科専門医

総合内科専門医・循環器専門医として、二次救急、三次救急など急性期病院で救急診療・入院治療などを10年以上従事しています。NaikaQuestでは、内科専門医試験・総合内科専門医試験の対策を、単なる暗記ではなく「同じ論点を角度を変えて解ける力」に変えることを目指し、問題演習サービスを開発・運営しています。