記事一覧試験対策・勉強法
総合内科専門医試験はどの分野から手を付ける?
分野別の優先順位の考え方
総合内科専門医試験の勉強を始めるとき、「どの分野から手を付けるか」で迷う医師は多いと思います。範囲が広く、全分野を均等にやろうとすると時間が足りません。この記事では、「自分の専門外で弱い分野」を軸に分野の優先順位を決める考え方を、総合内科専門医の視点で整理します。分野別の出題比重も参考にはしますが、最後に効くのは「自分がどこで間違えやすいか」です。
記事一覧試験対策・勉強法
総合内科専門医試験の勉強を始めるとき、「どの分野から手を付けるか」で迷う医師は多いと思います。範囲が広く、全分野を均等にやろうとすると時間が足りません。この記事では、「自分の専門外で弱い分野」を軸に分野の優先順位を決める考え方を、総合内科専門医の視点で整理します。分野別の出題比重も参考にはしますが、最後に効くのは「自分がどこで間違えやすいか」です。
分野別の優先順位とは、限られた勉強時間を「どの分野に、どれだけ配分するか」を決める判断のことです。総合内科専門医試験では、全分野を均等に回すより、自分の専門外で弱い分野に時間を厚く割り当てるほうが、点数は伸びやすくなります。
総合内科専門医試験は、循環器・呼吸器・消化器・肝胆膵・腎臓・内分泌・代謝・血液・膠原病・感染症・神経・アレルギー・救急・総合内科という広い範囲から出題されます。得意分野を完璧にしても頭打ちになりやすく、伸びしろは「触れてこなかった専門外の分野」に眠っていることがほとんどです。優先順位づけの出発点は、「重い分野はどこか」ではなく「自分が弱い分野はどこか」に置くのがおすすめです。
まず自分の専門外で弱い分野から手を付けます。得意分野の上積みより、手つかずの分野を底上げするほうが、同じ勉強時間で点数が動きます。
多くの医師は、自分の専門分野(たとえば循環器なら循環器)にはすでに強く、そこは試験勉強をしなくてもある程度得点できます。一方、専門外の分野は日常臨床で触れる機会が少なく、知識のアップデートも止まりがちです。総合内科専門医試験は特定分野を深く問うより、内科全体をまんべんなく問う性格が強いため、「弱い分野を1つでも減らす」ことが総得点にそのまま効きます。得意分野をさらに磨いても取れる点は限られますが、手つかずの分野を平均点まで引き上げれば、その分がまるごと上乗せになります。
全領域を一度ざっと解いてみて、正答率が低い分野・自信を持って答えられない分野を洗い出すのが最短です。「なんとなく苦手」という感覚ではなく、実際に解いた結果で判断します。
弱い分野の把握は、勉強の初期にやっておくほど後が楽になります。おすすめは、公式の過去問題集や問題集で全領域を1周軽く解き、分野ごとに「解けた/解けなかった」を記録することです。ここで大事なのは、感覚ではなく実際の正答率で見ることです。「膠原病はなんとなく苦手」という印象と、「実際に解くと腎臓のほうが取れていない」という事実がずれることはよくあります。分野ごとの正答率が見えると、どこに時間を厚く割くべきかが具体的になります。この「弱点の可視化」を早い時期に済ませることが、分野配分の精度を決めます。
出題比重が大きい傾向のある分野は、弱いままにすると失点が大きくなるため優先度が上がります。ただし比重だけで機械的に決めず、「比重 × 自分の弱さ」で考えます。
分野によって出題の比重には傾向差があります。循環器・消化器・感染症・腎臓・内分泌といった、日常臨床でも登場頻度が高く論点の幅が広い分野は、比重が大きい傾向があります。比重が大きい分野を苦手なまま残すと、失点がまとまって響きます。とはいえ、比重が大きい分野が自分の得意分野なら、そこに時間を割く必要は薄いはずです。逆に、比重が中程度でも自分がまったく手をつけていない分野なら、優先度は高くなります。つまり優先順位は「出題比重の大きさ」と「自分の弱さ」の掛け合わせで決まります。どちらか一方だけでは決められません。
なお、総合内科の領域では、疾患知識だけでなく、医療安全・統計やEBM・医療倫理・高齢者医療・医療コミュニケーションといった「分野横断のテーマ」も繰り返し問われる傾向があります。ここは専門分野に関係なく差がつきにくい一方、対策すれば取りこぼしを防げる領域なので、後回しにしすぎないことをおすすめします。
14分野を1つずつ気にするより、「専門分野」「比重が大きく多くの人が苦手にしやすい分野」「分野横断のテーマ」の3グループに束ねて配分を考えると、判断がシンプルになります。
分野の数が多いと、優先順位づけそのものが負担になります。ざっくり3つに束ねると考えやすくなります。
このグループ分けはあくまで出発点で、最終的な配分は自分の正答率に合わせて調整します。
変わります。序盤は「弱い分野を広く底上げ」、直前期は「比重が大きい分野の取りこぼし防止」に軸足が移ります。
勉強の序盤(数か月前)は、まだ弱い分野が多く残っているので、専門外の分野を広く底上げすることに時間を使います。この時期に苦手分野を洗い出しておくほど、後が楽になります。中盤は、洗い出した弱い分野のうち、出題比重が大きいものから順に潰していきます。直前期に入ったら、新しい分野を広げるのはやめ、比重が大きい分野で「知っていたのに間違える」論点を確実に拾うことに集中します。時期ごとに何をやるかは、別記事「総合内科専門医試験の勉強はいつから始める?時期別にやるべきこと」で整理しています。
分野の優先順位は「自分の弱さ」を知ることから始まります。ところが、自分の解答結果を分野ごとに振り返って「どこが弱いか」を手作業で管理するのは、忙しい医師にとって地味に負担の大きい作業です。NaikaQuest は分野別に解答結果を記録するため、今の自分がどの分野で間違えやすいかが自然と可視化されます。優先順位づけの出発点である「弱点の把握」を、勉強しながら自動で進められます。
弱い分野が見えたら、その分野を選んで演習を集中させ、間違えた論点には別角度の5択問題で戻ってこられます。同じ論点を角度を変えて解くことで、「たまたま解けた」を「どう問われても解ける」に近づけます。スマホから1日3問(無料プラン)で始められるので、専門外の弱い分野を、スキマ時間で少しずつ埋めていく使い方に向いています。
既存の過去問題集やセルフトレーニング問題を置き換えるものではなく、それらで学んだ知識を、AIが作るオリジナルの5択症例問題で反復して身につけるための補助ツールです。勉強法の全体像は「総合内科専門医試験の勉強法は何から始める?」で整理しています。
無料で1日3問・カード不要
ほかの記事は記事一覧からご覧いただけます。
自分の専門外で弱い分野から手を付けるのがおすすめです。得意分野をさらに磨いても取れる点は限られますが、手つかずの専門外分野を平均点まで引き上げれば、その分がまるごと総得点に上乗せされます。まず全領域を軽く1周して、分野ごとの正答率で弱点を把握するところから始めます。
均等配分はおすすめしません。範囲が広く時間が足りなくなりやすいうえ、すでに得意な分野に時間を使っても伸びしろが小さいためです。自分の弱い分野に時間を厚く配分するほうが、同じ勉強時間で点数が動きます。
比重は参考にしますが、それだけで決めないほうがよいです。比重が大きい分野でも自分の得意分野なら優先度は下がります。「出題比重の大きさ × 自分の弱さ」の掛け合わせで優先順位を考えるのがおすすめです。
感染症・血液・膠原病・神経・内分泌・腎臓などは、その分野を専門にしている人以外は日常で触れる機会が少なく、手薄になりやすい傾向があります。ただしこれは一般的な傾向で、自分がどこを苦手にしているかは実際に解いた正答率で確認することが大切です。
対策する価値があります。総合内科の領域では、医療安全・統計やEBM・医療倫理・高齢者医療・医療コミュニケーションといった分野横断のテーマも繰り返し問われる傾向があります。専門に関係なく差がつきにくい領域ですが、対策すれば取りこぼしを防げるため、後回しにしすぎないことをおすすめします。
全領域を一度ざっと解いてみて、正答率が低い分野・自信を持って答えられない分野を洗い出すのが最短です。「なんとなく苦手」という感覚と、実際に解いた結果はずれることがよくあるため、印象ではなく解答結果で判断します。
変えるのがおすすめです。序盤は弱い分野を広く底上げし、中盤は弱い分野のうち出題比重が大きいものから潰し、直前期は新しい分野を広げず、比重が大きい分野の取りこぼしを防ぐことに集中します。
この記事を書いた人

総合内科専門医
総合内科専門医・循環器専門医として、二次救急、三次救急など急性期病院で救急診療・入院治療などを10年以上従事しています。NaikaQuestでは、内科専門医試験・総合内科専門医試験の対策を、単なる暗記ではなく「同じ論点を角度を変えて解ける力」に変えることを目指し、問題演習サービスを開発・運営しています。
NaikaQuest の発信