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内科専門医試験の勉強スケジュールはどう立てる?週・1日への具体的な落とし込み方

「試験まであと数か月だから、そろそろ勉強を始めよう」——ここまでは決めても、実際に今週は何問進めるのか、今日は何をどこまでやるのかまで落とし込めず、手が止まってしまう医師は少なくありません。この記事では、月単位の大まかな計画を、勤務が不規則な医師でも崩れにくい週単位・1日単位のスケジュールへ落とし込む方法を整理します。

勉強スケジュールとは何を決めることか

勉強スケジュールとは、「試験までに何をやるか」ではなく、「今週どれだけ・今日何を」を先に決め、日々の判断を減らす仕組みです。

月単位で「今月は全体を一周する」といった大枠を決めても、実際に机に向かったときには「今日はどの分野を進めるか」「新しい問題か復習か」「何問解けば今日は終わりか」を毎回考えることになります。勤務後で疲れている状況では、この小さな判断の積み重ねが勉強を始める障壁になります。試験までの月単位の大枠は別記事「総合内科専門医試験の勉強はいつから始める?」で整理しているので、ここではその大枠を実際の1週間・1日へ落とし込む方法に絞ります。

週の目標量はどう決める?

残っている問題数を、直前期の仕上げ期間と予備を除いた「実際に使える週数」で割ると、週の目標量が具体的になります。

まず、試験までに取り組む教材を絞ります。教材を増やしすぎると必要な問題数を見積もれないため、必ず取り組む問題集・誤答の再演習・余裕があれば行う追加教材、くらいに分けておきます(教材の選び方は別記事「内科専門医試験・総合内科専門医試験の教材はどう選ぶ?」)。

次に、未着手の新規問題と、復習したい誤答問題を分けて数えます。同じ「10問」でも初見の問題と一度解いた誤答問題では必要な時間が違うため、分けて管理したほうが予定を立てやすくなります。

そして、試験までの残り週数から、直前期の総復習にあてる期間と、体調不良や学会などのための予備期間を差し引き、新規問題を進められる週数を出します。たとえば残り新規問題が600問、実際に使える週が5週間なら、週の目標は120問です。誤答問題が200問なら、週40問が目安になります。これは全員が守るべき数字ではなく、自分の教材と残り期間から逆算するための考え方です。

週単位のスケジュールはどう組む?

曜日で固定するより、「平常勤務日」「当直日・当直明けなどの多忙日」「時間を取れる日」の3種類に分けて配分すると、不規則な勤務でも崩れにくくなります。

「平日は少なく、休日は多く」という分け方は分かりやすい一方、土日に当直が入ったり、平日に半休や研究日があったりする医師の勤務には合わないことがあります。曜日ではなく、その日の負荷で考えます。

  • 平常勤務日:無理なく毎日繰り返せる標準量(例:新規10問・誤答5問)。多く進めることより、安定して続けられる量を優先します。
  • 当直日・当直明け・多忙日:新規問題は進めず、習慣を切らさない最低量だけにします(例:誤答3問だけ)。この日は「勉強しなかった日」ではなく「負荷を下げて継続した日」と考えます。
  • 時間を取れる日:新規問題をまとめて進める、1週間分の誤答をまとめて復習する、翌週の予定を作るなど。ここを平日にできなかった課題の「遅れの処理日」にせず、調整に使える予備枠を残しておくことが大切です。

週の目標が新規120問・誤答40問なら、平常勤務日3〜4日に新規10問・誤答5問ずつ、当直日・当直明けは最低量に絞り、残りを時間の取れる日にまとめて配分する、というイメージです。重要なのは曜日を固定的に扱うことではなく、週の総目標を勤務負荷に応じて配分することです。

1日単位ではどう決める?

「いつ始めるか」と「何問終えたら完了か」をセットで決め、最低量・標準量・追加量の3段階にしておくと、予定どおりにいかない日にも対応できます。

「今日は2時間勉強する」と時間だけで決めると、机に向かっても何問進んだか分かりにくくなります。逆に「今日は10問」と問題数だけ決めても、いつ始めるかが曖昧だと後回しになりがちです。「通勤中に誤答問題5問」「夕食後に新規10問」のように、行動のきっかけと終了条件をセットにするのがおすすめです。

さらに、1日の目標を1つだけにすると、予定どおりできなかった日がすべて未達になってしまいます。最低量(当直日でも実行できる量・例:誤答3問)、標準量(通常勤務日に行う量・例:新規10問+誤答5問)、追加量(余裕がある日の上積み)の3段階を作っておくと、標準量ができなかった日でも「最低量は達成した」と区切りをつけられます。

新規問題と復習は分けて記録する

同じ問題数でも、初めて解く新規問題と一度解いた誤答問題では必要な負荷が違うため、予定と記録は分けて管理します。

新規問題ばかりを優先すると、「問題集は進んでいるが、間違えた知識が定着していない」状態になりやすくなります。「今週の新規問題80問・誤答復習40問」のように分けて記録しておくと、進捗と定着のどちらが遅れているかが見えやすくなります。新規問題を進める日と復習する日を完全に分ける必要はなく、平常勤務日は新規と短い復習を組み合わせ、時間を取れる日にまとまった復習を行う形が続けやすいでしょう。

週に一度、スケジュールを見直す

週の終わりに5〜10分、実際に進んだ量と翌週の勤務予定を確認し、次週の目標を調整します。

最初に作ったスケジュールが試験まで正確に機能することはほとんどありません。問題1問あたりの所要時間は実際に取り組んでみないと分からず、急な当直や学会、家庭の予定で状況も変わります。新規問題は何問進んだか、予定より時間がかかった分野はどこか、翌週に予定は入っているか——これだけを週末に確認し、翌週の最低量・標準量を現実的な数字に直します。予定どおり進まなかったこと自体は失敗ではなく、実績をもとに翌週の計画を修正できていれば、スケジュールは正常に機能しています。逆に、毎週達成できない目標をそのまま繰り返すほうが問題です。

スケジュールが崩れたときはどう立て直す?

遅れを一気に取り戻そうとせず、まずその日の最低量だけで再開し、それでも吸収できない遅れは週末に目標そのものを再計算します。

当直明けが続いた、学会や家庭の用事が重なった、といった理由でスケジュールが崩れることは誰にでも起こります。ここで「今日の分+昨日の遅れ+一昨日の遅れ」と上乗せしていくと、必要量が膨らみ続け、再開する心理的なハードルばかり上がってしまいます。

立て直す順番はシンプルです。まず、過去の遅れは一旦横に置き、その日の最低量(誤答3問など)だけで再開します。数問〜数十問程度の遅れなら、時間を取れる日や週内の予備枠で吸収できるか確認します。それでも吸収しきれない遅れがあれば、翌週にそのまま上乗せするのではなく、残り問題数・残り週数・教材の優先順位を見直し、週の目標量自体を計算し直します。スケジュールを守ること自体が目的ではなく、試験までに重要な範囲を十分に反復することが目的です。

何度もスケジュールが崩れる場合

同じ計画が繰り返し崩れる場合は、意志の弱さより「最低量が高すぎる」「予定を隙間なく埋めている」ことが原因になっているケースが多いです。

多忙日でも新規10問を求めていないか、1週間の予定をすべて埋めて予備枠がゼロになっていないか、教材を増やしすぎて切り替えに時間を取られていないか——このあたりを見直すと、達成できない原因が意外と単純なことに気づきます。最低量は「余裕のある日にできる量」ではなく「非常に忙しい日でも実行できる量」に設定し直すと、未達が減っていきます。

直前期のスケジュールは変えるべき?

週や1日の枠組み自体は変えず、中身を新規演習から誤答問題の再演習・苦手分野の確認へ移します。

直前期に入ったら、新しい教材や未着手の範囲を広げるより、それまでに間違えた問題・繰り返し正答できない分野へ配分を寄せます。通常期は「新規10問・誤答5問」だった予定を、直前期は「誤答10問・苦手論点の確認」に置き換えるイメージです。直前期に何を優先すべきかは、別記事「内科専門医試験・総合内科専門医試験の直前期は何をやる?」で詳しく整理しています。

NaikaQuest はスケジュール管理にどう使える?

続けやすいスケジュールの鍵は、通常日の標準量だけでなく、忙しい日の最低量を決めておくことでした。NaikaQuest はスマホから無料プランで1日3問の5択症例問題に取り組めるため、当直日は最低ラインとして3問だけ、当直明けは前日の誤答確認だけ、というように使い分けられます。既存の問題集や過去問を置き換えるものではなく、それらで学んだ知識を、AI が作るオリジナルの5択症例問題でスキマ時間に反復するための補助ツールです。まとまった演習は既存の問題集で行い、NaikaQuest は毎日の反復や勉強を始めるきっかけとして使うのに向いています。

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よくある質問

内科専門医試験の勉強は1日何問を目標にすればいいですか?

全員に共通する数字はありません。残っている新規問題数を、直前期と予備期間を除いた実際に使える週数で割ると、自分にとって現実的な目標量が見えてきます。

勉強スケジュールは時間と問題数、どちらで管理すべきですか?

「いつ始めるか」は時間帯や行動のきっかけで決め、「どこまで進めるか」は問題数で確認する組み合わせがおすすめです。時間だけで計画すると、机に向かっても進捗が分かりにくくなります。

平日と休日で勉強量を同じにする必要はありますか?

同じにする必要はありません。曜日ではなく、平常勤務日・当直日や当直明けなどの多忙日・時間を取れる日の3種類に分けて配分すると、不規則な勤務でも崩れにくくなります。

当直日や当直明けは勉強を休んでもいいですか?

新規問題は休み、誤答問題を数問だけ確認する形で構いません。当直明けに通常日と同じ量を求めると計画が崩れやすいため、あらかじめ最低量を決めておきます。

スケジュールが崩れたら遅れを取り戻すべきですか?

数問〜数十問程度なら週内の予備枠で調整して構いませんが、無理に取り戻そうとすると必要量が膨らみ続けます。まずその日の最低量から再開し、吸収しきれない遅れは週末に目標量自体を計算し直してください。

何度もスケジュールが崩れてしまいます。原因は何ですか?

最低量が高すぎる、1週間の予定を隙間なく埋めている、教材を増やしすぎている、といった原因が多いです。達成できない計画を繰り返すより、実績に合わせて最低量を下げるほうが、最終的な勉強量を確保しやすくなります。

直前期は1日の問題数を増やすべきですか?

必ずしも増やす必要はありません。新規問題の比率を下げ、誤答問題や苦手分野の確認へ配分を移し、繰り返し間違える論点を減らすことを優先します。

この記事を書いた人

総合内科専門医

総合内科専門医

総合内科専門医・循環器専門医として、二次救急、三次救急など急性期病院で救急診療・入院治療などを10年以上従事しています。NaikaQuestでは、内科専門医試験・総合内科専門医試験の対策を、単なる暗記ではなく「同じ論点を角度を変えて解ける力」に変えることを目指し、問題演習サービスを開発・運営しています。